どんな本なのか
タイトルにも「38歳」と書いてある通り、30代で人生に差がつく理由と、その差を自分の側に引き寄せるための考え方をまとめた一冊です。
本書が伝えているメッセージはとてもシンプルで、
「正解を探すことをやめた人から、人生はうまくいく」
というもの。
人は誰しも、なんだかんだ「これが正解のはず」という選択肢を探しがちだと思います。
30代にもなって色々経験してくると尚のこと。
でも本書では、動けない理由は努力不足でも、意志の弱さでもなく、子どもの頃から刷り込まれてきた「7つの嘘」をいまだに信じ続けているからだ、と指摘しています。
- 「安定した人生こそ、良い人生だ」
- 「人生にも、テストのように正解がある」
- 「失敗は、悪いことだ」
- 「努力すれば、必ず報われる」
- 「段取り八分。計画してから動け」
- 「人生には、目標が必要だ」
- 「変わるには、大きな決断が必要だ」
こうやって並べてみると、たしかに僕もどこかで信じ込んでいたな〜と思う項目がいくつかありました。
完璧な選択肢を見つけてから動くのではなく、まず自分で選んで、その選択を自分の行動で「正解」に変えていく。
「このままでいいのだろうか」と立ち止まっている30代が、もう一度自分の人生を動かすための考え方が詰まった一冊です。
著者の紹介
著者は長倉顕太(ながくら・けんた)さん。
1973年、東京生まれ。学習院大学卒業後、しばらく職を転々としたのち、28歳の時に出版社に転職し、編集者としてベストセラーを連発。
企画・編集を手がけた本は累計1,100万部を超えるというから驚きです。
その後独立し、8年間ホノルルやサンフランシスコを拠点に活動。
現在はコンテンツプロデュースやマーケティング、二拠点生活・テレワーク化のコンサルティング、海外での子育て経験を活かした教育事業などにも携わっています。
作家としての著書も多く、前作にあたる『人生は28歳までに決まる! 30代を楽しむためにやるべき24のこと』のほか、『超一流の二流をめざせ!』『移動する人はうまくいく』『いい人はうまくいく』などがあります。
読んでみた感想
とても心に響く言葉がたくさんあり、30代のうちにこの本を読めて良かった、そう思いました。
いくつか紹介したいと思います。
もし内容を少しも知りたくない!という方は、感想は読まずに飛ばしてください。

「決めないこと」は選択の保留ではない。「決めないまま、時間に流される」という選択をしている
決められない状態でも、時間は進んでいきます。
家を買おうか迷っている間に、金利も上がっていく。
独立しようか迷っている間に、年齢も上がっていく。
この言葉を見た時、僕も衝撃でした。
確かにそうだ。一旦保留にして問題を先延ばしにしているつもりでも、人生のタイムリミットは迫っている。
この内容が出てくるのはこの本の割と序盤ではあるのですが、この言葉を読んだだけで、この本を読んで良かったと思いました。
「間違えたくない気持ち」が判断力を奪う
人の心理は「利益を得る喜び」よりも「同等の損失を被る痛み」を約2倍も強く感じる
損失回避バイアスという言葉があります。
この言葉自体は僕も前々から知っていましたし、投資を勉強したことがある人なら聞いたこともあるのではないでしょうか。
実際僕も投資経験があることからこの言葉は本当だと実感しているので、スッと頭に入ってきました。
これを30代の人は、投資ではなく人生というフィールドで感じているということ。
30代にもなると社会的信用、家族、住宅…20代に比べて失う可能性のあるものが増えますよね。
20代の時は深く考えなくてもまたやり直すことは簡単です。
だって、時間はたくさんありますし、何より”自分はまだ20代”という事実が行動を軽くさせる。
でも30代になるとそう簡単にはいきません。
例えば転職。
仕事が合わないから転職したい、でも20代の時に比べると転職も簡単ではない。
そういった考えが頭をよぎりますよね。
その結果、人はリスクを取らない方へ偏っていきます。
動いて失敗するリスクだけが視界に入り、動かないことへのリスクが見えなくなります。
この内容を読んだ時、僕の心にグサリと刺さりました。
正しく僕のことだと。
「目指す」と「向かう」は別物
「目指す」はターゲットを設定して、そこに到達することが目的。
「向かう」は方向だけを決めて、進める範囲で進む。
似ているようで違う意味の言葉。この違いが非常に大きい。
「目指す」のようにターゲットを設定すると、到達できなかった場合は「失敗」になります。
仮に到達できた場合は、その後また次のターゲットを設定します。
つまり、成功と失敗がある状態で、永遠とゴール設定とゴール達成の往復に追われることになります。
ところが「向かう」の場合、ゴールはありません。
途中で進まなかったとしても、それは「立ち止まった」だけ。
またゆっくり向かえばいいのです。
30代で大切なのは、「目指す」をやめて、「向かう」に切り替えること。
これだけで人生をもう少し軽く考えられるようになります。
全て読み終えてみて
自分が意識していなかった部分、自分がいつも意識していた部分、読んでいてどちらもありました。
意識していなかった部分は、まさに目から鱗。
とてもいいことを学ぶことができました。
新しく学んだことを実践し、身につけていきたいと思います。
逆に中には僕が今まで意識的にやってきた内容もありました。
誰かに教わったわけでもなく僕が勝手にやっていた内容なので、最初読んだ時は驚きましたが、
同時に今まで僕がやってきたことは他の人から見て間違っていなかったのだと分かりました。
それはそれで、新発見ではなくても再確認ができたので、僕にとっては大きな収穫です。
僕も今年で33歳、このタイミングでこの本に出会うことができて、本当に良かった。
どんな人にオススメか
- 「このままでいいのかな」と、日々の選択にモヤモヤしている人
- 30代になって、20代の頃より動けなくなったと感じている人
- 完璧な答えを探しすぎて、なかなか一歩を踏み出せない人
- 前作『人生は28歳までに決まる!』が刺さった人
上記内容に当てはまる人には特にオススメです。
僕自身、30代になってから「失敗できない」という気持ちが強くなってきた自覚があるので、読んでいて何度も背中を押される感覚がありました。
正解探しに疲れてしまった人ほど、読んでみる価値がある一冊だと思います。
前作の「人生は28歳までに決まる!」の購入ページも紹介しておきます。
20代の方は是非こちらを読んでみてください。

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