『方舟』で衝撃を味わい、
「夕木春央さんの他の作品を読んでみたい!!」
そう思って真っ先に手を出したのがこの『十戒』。
読み終えた後にここまでの内容がひっくり返るあの衝撃を味わいたい気持ちが抑えられず、
早速読んでみました!
あらすじ
叔父が生前所有していた小さな無人島「青島」にリゾートを開業することとなり、里英はその視察に父や関係者たちと一緒に訪れることになった。
初日の夜が明けると、参加者9人のうち、1人が殺されていた。
犯人は私たちの中にいる。
しかし警察に通報することはできない。
なぜなら、「この島にいる3日の間、決して殺人犯を見つけてはならない」、
それがわたしたちに課された戒律だったのだーー
著者の紹介
夕木春央さんは、巧みな設定と「犯人を推理するだけでは終わらない」仕掛けで注目を集めているミステリー作家です。
2019年に「絞首商会の後継人」で第60回メフィスト賞を受賞。
同年、作品を改題した『絞首商會』で作家デビューしました。
代表作として知られているのが、2022年に刊行された『方舟』。
「週刊文春ミステリーベスト10」国内部門や「MRC大賞2022」で第1位を獲得するなど、高い評価を受けました。
その後、『方舟』に続く話題作として2023年に刊行されたのが『十戒』です。
読んでみた感想
とても面白いミステリーでした!
まずこの本は前作の『方舟』と同じ世界観の物語となっています。
今作から読んでも十分面白いのですが、方舟を読んでからの方がより一層面白いです。
それに方舟もとてつもなく衝撃的で面白い作品なので、僕は先に方舟を読むことを強くオススメします!
前作の紹介はこちら

ただ、正直読んでみて方舟ほどの衝撃と緊張感はなかったと思います。
まず緊張感の部分について見てみましょう。
方舟の舞台は地下建設というクローズドサークル。
地下なので灯りの問題もありますね。
発電機があるので電気は使えるのですが、それも無限に使えるわけではなく限界があります。
また、その地下建設に水が流れ込んできているというお話だったので、必然的に命の危険もある状況ですよね。
つまり、タイムリミットがあるということを強く意識させられる設定でした。
それに対して十戒の舞台は離島というクローズドサークル。
電気も普通に使える上、携帯の電波も届く環境。
それに島で殺人があったとはいえ、方舟とは違い時間が経過するだけでは死ぬことはありません。
緊張感の差はこの部分なのかな〜と思います。
それもあってか、方舟の時は息詰まるような緊張感を持っていたので僕も1ページ読むのに時間がかかっていた気がしますが、十戒は割とサクサクと読めた印象です。
展開的にも中盤までは割と予想できましたが、終盤はまったく予想できなかったですね。
やはり作者さんの予想を裏切る能力は本当にすごいです。
この本を読んでいる人は方舟を読んだ人が多いと思いますが、きっとみんな読んでいて終盤の展開が楽しみで仕方がないですよね。
中盤までの展開は、あくまでも終盤を迎えるための準備時間のようなもの。
中盤までの展開が予想できても何の問題もないです。
様々な伏線を回収し、ここまで読んできた内容が全て繋がる快感が今作でも味わえます。
そして今作も方舟同様、読み終えた後に必ずもう一度読みたくなります。
最後まで読んだ時、これまで読んできた内容の捉え方がひっくり返ります。
結末を知った上でもう一度読みたくなる作品って二度美味しいですよね。
しかもこのシリーズ、どうも三部作みたいです。
最新作のタイトルは『楽園』
楽園を読む前に、是非ともこの十戒も読んでみてください!
本の購入リンクは下記に記載しています。
こちらは文庫本版になります。
文庫本の方が単行本より安いのですが、基本的に単行本が出てある程度の期間が空いてから文庫本は発売されます。
ちなみに方舟と十戒は、どちらも単行本が発売されてから2年の期間を空けて文庫本が発売されました。
方舟、十戒と読んで楽園も是非とも読んでみたい!ってなった時、何となく同じサイズ感で揃えたくなる人もいると思います。
そんな人は少し値段は上がりますが、単行本で揃えることをオススメします!
じゃないと、もしかしたら楽園の文庫本も発売されるのは2年後かもしれないですからね・・・
それまで我慢できない!っていう人は単行本にしましょう!
単行本版のリンク
そして僕もこの記事を書いているときに初めて知ったのですが、どうやらガンガンONLINEにて漫画化もしているみたいです。
この記事を書いている日(2026年8月10日時点)で3巻まで出ています。
文章で感じるミステリーも面白いですが、漫画で読むとそれはそれで描写も分かりやすかったりするのかもしれないですね。
興味ある方は是非こちらも。
※下記リンクは電子書籍版になります


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