「何か心温まるような平和なお話が読みたいな〜」
そう思って本屋で物色していたのですが、タイトルを見て思わず惹かれたのがこの”名古屋お疲れメシ通信”
愛知県民として名古屋というワードが出てきたら、気になって気になってしょうがなかったです。
あらすじを読んだ感じ、どうも名古屋メシを題材にしてるっぽい。
物語も平和そうだし何より僕は名古屋メシが好きなので、これは是非とも読んでみるしかないな!
そう思って迷わず購入し、読んでみました!
あらすじ
名古屋の中京新聞社生活部に配属された新人記者・仁木千春。
元料理人の彼が任されたのは、「県外の人から見た名古屋メシ」のコラム執筆。
小倉トースト、あんかけスパ、ひつまぶし……唯一無二の食文化に魅了されるも、仁木は取材の難しさに直面する。
限られた文字数、伝わる写真、取材相手との駆け引き——記者の仕事は甘くない!
それでも、料理人だったからこそ書ける言葉がある。
食への情熱を武器に、仁木は取材を通して成長していく。
果たして名古屋メシの魅力を伝えきれるのか⁉ どえらいうまいグルメ×お仕事奮闘記、ここに開幕!
著者の紹介
北海道函館市出身。2010年『懸想する殿下の溜息』(イースト・プレス)でデビュー。
2018年『総務課の播上君のお弁当 ひとくちもらえますか?(受賞時タイトル:ランチからディナーまで六年)』(宝島社)と『隣の席の佐藤さん』(一二三書房)で第6回ネット小説大賞を受賞。
25年『名古屋お疲れメシ通信』で「日本ど真ん中書店大賞2025」特別賞を受賞。
ほかの著書に『総務課の播上君のお弁当 ひとくちもらえますか?』『マヨナカキッチン収録中!』『埼玉おいしい出張レシピ』などがある。
読んでみた感想
本のタイトルから分かる通り、”名古屋メシ”を題材とした作品です。
食べ物の描写はとてもしっかりしており、読んでいてお腹が空いてきてしまいますね。
出てくる名古屋メシは、
- 赤だし
- 小倉トースト
- たこ焼き
- あんかけスパゲッティ
- ひつまぶし
です!
もしかしたらたこ焼きだけは
「ん?たこ焼きは名古屋メシなのか?」
って思う人もいるかと思いますが、実は名古屋市のたこ焼きって大阪とはまた違った味付けなんですよね。
たこ焼きといえばやっぱり大阪。ソースの味が印象的ですよね。
それに対して名古屋市は醤油の味付けで生地自体にしっかり味がついており、たこ焼きにソースはかけないんです。
他県の方も愛知に来た際はぜひ食べてみてください!
他にも、食べ物以外も非常にリアルでした。
例えば風景描写。
一口で名古屋市といっても、当然名古屋市にもさまざまな場所があります。
名古屋市に詳しい人ならご存知の人もいるかと思いますが、地下鉄名城線にある八事駅なんかも出てきます。
ちなみに主人公は八事に住んでいるみたいですよ。
他にも地下鉄東山線にある一社駅や星ヶ丘駅も出てきます。
他県の方からすればやはり有名なのは名古屋駅周辺だったり栄あたりだと思うので、今紹介した場所はきっと馴染みがないですよね笑
でも名古屋市に詳しい愛知県民からすれば、
「え!星ヶ丘じゃん!」
ってなります。
テレビなどで知ってる場所が映るとなんか嬉しい、
あの感じが味わえちゃいます。
あとはとても細かいことなのですが、本書では名古屋駅を名駅(めいえき)と書いてある部分があります。
これを見た時、僕の心は本書に鷲掴みにされました!
愛知県民からすれば名駅という当たり前のように使う略し方も、作品中で使われると親近感を感じてしまいますね。
これに関しては、ただの僕の愛知県愛ですみません笑
でも著者の森崎さんは北海道の函館市出身みたいなので、こういったさりげないところで地元民が使う用語を出すあたり、愛知県についてとてもよく調べられているのだなと感心しました。
そういった下調べをしっかりしていると感じる部分は作中で他にもたくさん感じられるので、読んでいて心地良かったです。
きっと愛知県に住んでいる人ならこの作品は好きになると思います。
もちろん他県の方も読んでいて面白いと思います!
名古屋メシについて知れるのはもちろん、物語としても面白いですからね!
平和なお話に見えてしっかりと作り込まれているので、食べ物を題材にした平和なお話が好きな方はぜひ読んでみてください!

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